大ヒット作品『機動戦士ガンダムSEED』の主役機、フリーダムガンダムとジャスティスガンダムは現在でも屈指の人気を誇るモビルスーツです。デザインだけではなく、劇中の活躍も印象に残るモビルスーツで、その人気の秘密も納得できます。さて、この2機のガンダムですが、実はネーミングに意外な秘密があったのです。果たしてその真相とは?

若年層の意見をフィードバックすること
『機動戦士ガンダムSEED』の監督である福田己津央監督は、作品作りにご自身のお子さんの意見も参考にされていたそう。
当時、監督のお子さんがプレイしていたゲーム『連邦VSジオン』でゲルググのビームなぎなたが強かったというエピソードがあり、これがきっかけでジャスティスガンダムにもビームなぎなたが採用されたのかもしれません。
また、バクゥはZOIDSが人気だったから獣型を取り入れた、ともおっしゃられています。こうした良いもの、流行ものを作品に積極的に取り入れ、魅力的に仕上げるセンスは福田監督ならではでしょうね。

中学生英語に出てくる単語でわかりやすい名前を!
お子さんの意見をフィードバックされているように、福田監督はご自身のスタンスとして、「アニメは中学生ぐらいまでが見るもの(それ以上の年齢で見る場合はプロを目指すもの)」と語られており、基本的に作品のターゲットは中学生ぐらいまでを意識しているようです。これが『SEED』のコンセプトにバッチリとハマったのは、言うまでもありません。『SEED』は若年層に大ヒットし、『ガンダム』人気が再燃するきっかけとなりました。
この考えはネーミングにも反映されていて、フリーダム、ジャスティスの名前も「中学生英語に出てくる単語レベルを使う」という意図で選ばれたようです。そもそもフリーダムは、「ファイヤーガンダム」とネーミングされる予定だったとか。そこから『機動戦士ガンダム』のもともとのタイトルである『フリーダムファイター』から着想を得て、最終的にフリーダムになったということです。
たしかに中二感あふれる名前ではありますが、自由、正義という名前は作品の内容にも非常にマッチします。また、誰でもわかるかっこいい名称として絶妙なバランスといえます。
フリーダム、ジャスティスは、放送後20年が経過してもなお、人気の機体として支持され続けています。デザインや活躍が支持されたということも大きな理由ですが、ネーミングのわかりやすさ、という点も大きな要因かもしれませんね。
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