『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』になぜザクが登場したのか？

ザクといえば『機動戦士ガンダム』に登場するジオン軍のモビルスーツ。ガンダムとならぶほどの有名な機体ですね。それが『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』にも、同じ「ザク」という名前のモビルスーツが登場すると聞いたとき、びっくりしましたよね。はたしてなぜ『 SEED DESTINY』 ザクというモビルスーツが登場することになったのか。その秘密を調べてみましょう。

『機動戦士ガンダムSEED』は大ヒットで、ガンダムはよく売れたが……
ガンダム意外のメカのテコ入れとして白羽の矢が立ったのは……

『機動戦士ガンダムSEED』は大ヒットで、ガンダムはよく売れたが……

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の前作、『機動戦士ガンダムSEED』は爆発的なヒット作となりました。ガンプラも空前のヒットとなり、再び小学生たちの間でガンプラが人気になったことでも話題となりました。

ただ、売れたのはガンダムが中心だったということで、敵側のザフトメカのモビルスーツはそれほどヒットにはつながらなかったようです。ザフト側のモビルスーツも魅力的ではあったのですが、「ガンダムではライバルは売れない」は定説で、人気のザクですらガンダムほどは売れません。それほど「ガンダムのライバルを作る」ということは難しい。だからガンダムのライバルはガンダムが一番やりやすいのです。

ガンダム意外のメカのテコ入れとして白羽の矢が立ったのは……

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の企画段階で『SEED』の反省点を話し合っていたとき、「敵メカがあまり売れなかった」ということが話題に上ったそうです。たとえばザクのようなキャラクターとしてのパワーを持った機体が必要ではないかと。

それに対して福田己津央監督は「じゃあザクを出せばいい」と決断されたとのこと。このあたり、作品の魅力に結びつくアイデアへの決断力は、さすが福田監督です。しかも今度は「ザクがガンダムと共闘する」という展開で、ザクウォーリアはこれ以上のない扱いで登場することになりました。

ガンダムに並ぶ存在としてザクを描くこと

特に『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の序盤のザクウォーリアは、ガンダムに並ぶ存在として活躍しました。またアスランやレイ・ザ・バレル、ルナマリア・ホークといった人気キャラクターも登場したことも人気に結びついたのではないでしょうか。昨今になって新たなプラモデルも登場し、またその人気が再燃しているようで、今後の展開が楽しみですね。