ガンダム史上、最大のヒット作となることが確実となった映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』。本作は『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の流れを受けた作品ではあるのですが、厳密には映画ではなく小説『逆襲のシャア』の続編。しかも小説『逆襲のシャア』は2種類あり、それぞれ展開が異なっている様子。果たしてその違いと、映画『閃光のハサウェイ』への影響とは?

2つの小説版がある『逆襲のシャア』、その違いは?
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』には、2つの原作小説が存在します。その1つが『ハイ・ストリーマー』(徳間書店アニメージュに連載されていたものがベース)と、『ベルトーチカ・チルドレン』(KADOKAWAスニーカー文庫版)です。
『ハイストリーマー』は劇場版に沿った内容ですが、『ベルトーチカ・チルドレン』は劇場版シナリオが決定稿になる前の内容を反映したもので、下記のような様々な違いがあるのです。
項目 | ベルトーチカ・チルドレンでは? | ハイストリーマーでは? |
アムロの恋人 | ベルトーチカ・イルマ | チェーン・アギ |
アムロの子供 | ベルトーチカが身ごもっている | なし |
アムロの愛機 | Hi-νガンダム(名称は後付け) | νガンダム |
シャアの愛機 | ナイチンゲール | サザビー |
ギュネイの愛機 | サイコ・ドーガ | ヤクト・ドーガ |
クェスの死因 | ハサウェイの誤射 | チェーンの攻撃 |
劇場版『閃光のハサウェイ』の原作は?
実は小説『閃光のハサウェイ』は、『ベルトーチカ・チルドレン』の続編です。歴史の流れとしては、映画『逆襲のシャア』&『ハイストリーマー』の続きではありません。
はたして劇場版『閃光のハサウェイ』は、原作小説どおり『ベルトーチカ・チルドレン』の続編となるのでしょうか。それとも映画『逆襲のシャア』や『ハイストリーマー』の続編となるのでしょうか?
『閃光のハサウェイ』が小説から映画になったことで、なにか変化があるかもしれません。それは同じ映像作品になった以上、制作サイドも映画『逆襲のシャア』との関連性を無視できなくなるからです。
すべての原作を統合して判断する?
はたしてどの歴史の流れを受け継いで映画『閃光のハサウェイ』が作られるのか気になりますよね。はたして異なる「クェスが死んだ理由」を、映画『閃光のハサウェイ』は、どのように取り入れていくのでしょうか?
これに関してはサンライズの小形尚弘プロデューサーがインタビューで答えていて、『ハイストリーマー』『ベルトーチカ・チルドレン』、それに劇場版『逆襲のシャア』のすべての要素を加味しながら脚本を構成していると語っていらっしゃいますので、第2話以降の展開を期待したいですね。
クェスをだれが殺したか?という点に関しては、ハサウェイの内面を描く意味でも非常に重要な要素ですね。これは今後、映画『閃光のハサウェイ』のエピソード中で明らかになっていくでしょう。いずれにせよ、映画『閃光のハサウェイ』の完成度は変わらないと思いますので、楽しみに待ちたいですね。
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