1991年に公開された劇場作品『機動戦士ガンダムF91』。宇宙世紀に連なる作品ではありますが、映像作品として『F91』に関連した作品はいまだに登場していません。しかし本来の予定であれば、『F91』がTVシリーズになる予定だったというのです。はたしてその真相とは?

そもそもF91はTVシリーズとして企画されていた?
『機動戦士ガンダムF91』といえば劇場版ですが、企画当初は様々な可能性が模索されており、TVシリーズとして企画されていた段階もあったそうです。ただ諸般の事情によってTVシリーズでは実現することができず、劇場版として製作されることになりました。
そしてこの劇場版で描かれたストーリーが、本来は1年を想定した4クール(約50話)中の1クール(約13話)分だということです。映画の尺に13話のストーリー、さらに宇宙世紀作品とはいえ実質的に新規のオリジナル作品ですから、とても設定が詰め込まれたお話になったんですね。
F92は、残り3クールをTVシリーズ化する予定だった?
『機動戦士ガンダムF91』は、映画としての面白さ、完成度は高いのですが、途中で終わっている感は否めません。もし『F91』が大ヒットを記録したのであれば、残り3クールのTVシリーズ化、という案もあったそうです。あくまで「可能性があった」という程度で、プロジェクト自体は劇場版で終了していたと考えるのが妥当です。もし実現すれば、シーブックやセシリーが地球に向かう、という展開もあったかもしれませんね。
またこのTVシリーズはネット上で『F92』と呼ばれていますが、これは正式名称ではないようです。スタッフの取材記事でも、単純に『F91』の次だから『F92』と便宜的に呼ばれるようになったようですね。
現在はUC NexT 0100 PROJECTが推進され、宇宙世紀作品のシリーズの充実化が行われている真っ最中です。『F91』公開時は続編は実現しませんでしたが、このプロジェクトの中で『F91』の世界観に触れられる可能性もあるかもしれません。また、漫画では『機動戦士クロスボーンガンダム』として、とても面白い作品が描かれていることが救いですね。
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